日立ハイテクノロジーズ、SAP S/4HANA Cloudを採用 本社と海外グループ会社の2層構造で活用

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SAPジャパンは10日、日立ハイテクノロジーズ(以下、日立ハイテク)が本社の経営基盤システムとしてシングルテナント型の「SAP S/4HANA Cloud」を採用したことを発表した。日立ハイテクではすでに海外5拠点においてマルチテナント型のSAP S/4HANA Cloudが稼働しており、本社と海外グループ会社の2層構造でクラウドERPを活用していく予定だ。

既存ERPの更新でデジタル変革を推進

日立ハイテクは、「ハイテクプロセスをシンプルに」というビジョンのもと、グローバルな事業展開を行っている日立グループの中核企業である。同社はデジタルトランスフォーメーションの実現に向けて(1)デジタル技術による業務プロセスのシンプル化と顧客接点の統合推進によるビジネスのスピードアップ、(2)経営情報のデジタル化によるスピーディな経営判断への貢献、(3)デジタル技術による働き方改革の推進という3つのミッションを掲げている。

これらのミッションを実現するため、日立ハイテクでは「世界標準のシステムであること」「システム標準機能に業務を合わせること」「クラウドファースト」「モバイルファースト」という4つのポリシーの下でデジタル変革を推進し、既存ERPの更新を検討していた。また、1996年よりSAP R/3を導入・運用してきた同社には、当時の自社環境に合わせた追加開発も多く、硬直化した事態を打開するためには次世代システムの構築が急務となっていた。その結果、シングルテナント型のクラウドERPであるSAP S/4HANA Cloudが採用された。

本社と海外グループ会社の2層構造で運用

日立ハイテクは2017年にM&Aで買収した海外グループ企業5拠点において、マルチテナント型のSAP S/4HANA Cloudをすでに稼働している。導入プロジェクトは2017年11月にスタートし、5カ国5拠点の基幹システム稼働を14か月で達成している。

今後は、他の海外拠点にマルチテナント型のSAP S/4HANA Cloud展開し、本社と海外グループ会社の2層構造でSAP S/4HANA Cloudを運用していく予定だ。本システムの導入により同社は、業務プロセスのシンプル化や、経営情報のデジタル化など、データドリブン型の経営の実現を目指していく。また、将来的には業務の可視化だけに留まらず、KPIの整備や、AIを駆使した分析など、デジタル変革を推進していく予定だという。

Posted by takebayashi