プロジェクトマネジメント(PM)に役立つ資格とは?難易度・合格率・必要勉強時間を徹底解説

2019年9月25日

プロジェクトマネージャー(PM)に役立つ資格として有名なのが、IPAが主催するプロジェクトマネージャ試験と、PMIが主催するPMP(Project Management Professional)です。プロジェクトマネジメント経験やキャリアアップのひとつとして、取得を検討してみましょう。

今回は、プロジェクトマネージャ試験とPMP(Project Management Professional)試験の難易度・合格率・必要な勉強時間を、徹底解説します。

プロジェクトマネージャー(PM)になるために資格は必須か?

スムーズなプロジェクトの進行には欠かすことのできないプロジェクトマネージャ(PM)ですが、プロジェクトマネージャーになるためには資格を必要とするのでしょうか。

ここでは、PMに資格は必須となるのか、解説していきます。

PMになるのに資格は必須ではないが、スキルの証明に使える

プロジェクトマネージャー(PM)になるために資格は必須ではありません。しかし、プロジェクトマネージャーとしてのスキルの証明に使うことができるため、決してムダな資格というわけでもなくなっています。

現に、プロジェクトマネージャー(PM)を立てることの多いIT業界では、資格よりも実務経験が重視される傾向にあり、プロジェクトマネージャ全員が資格を取って職務に就いているとは限らないのです。

ですが、IT業界ではキャリアアップの一環としても、プロジェクトマネージャ(PM)の資格に積極的なかたも多くなってくるため、プロジェクトマネージャを目指していればもちろん、今は目指していなくとも将来的に使えるスキルの証明として資格を取得するのもいいでしょう。

プロジェクトマネジメントの代表的な資格

プロジェクトマネジメントを遂行するために使われる資格として、ほかにも次のような資格があります。

  • CAPM(Certified Associate in Project Management)
  • CSM(Certified ScrumMaster)
  • CompTIA Project+
  • PRINCE2 Foundation/PRINCE2 Practitioner
  • CPMP(Certified Project Management Practitioner)
  • APM(Associate in Project Management)
  • MPM(Master Project Manager)
  • PPM(Professional in Project Management)
  • PMITS(Project Management in IT Security)
  • CPD(Certified Project Director)
  • IAPM Certified Project Manager

この記事では、プロジェクトマネジメントで一番代表的なプロジェクトマネージャ試験とPMP(Project Management Professional)に触れていきます。

プロジェクトマネージャ試験について解説

ここでは、プロジェクトマネージャ試験について解説します。

プロジェクトマネージャ試験とは

プロジェクトマネージャ試験とは、平成7年から始まった、プロジェクトマネジメントのスキルを証明できるIT試験になっており、国家資格でもあります。

受験要項に実務経験はありませんが、高度な知識や経験を試す試験になっているため、知識だけ身につけても合格は困難です。そのため、難易度は高度情報処理技術者試験に含まれるスキルレベル4相当に該当し、IT系国家資格の中でも取得が難しいものとなっています。

試験は、午前と午後2つの試験ずつ行われ、マークシート方式と記述方式、また論述試験がある複合型の試験です。午後の部最後に論述試験が実施されますが、それまでのテストで基準点に満たない点数を取っていると、その後に受けたテストは採点すらしてもらえません。

合格率、難易度

プロジェクトマネージャ試験の難易度は、高度情報処理技術者試験のスキルレベル4相当であり、非常に難しくなっています。知識や経験もないのに、一朝一夕の勉強では、取得はまずできないと言っても過言でありません。

気になるプロジェクトマネージャ試験の合格率は、平成20年度から平成30年度の結果を見ると、応募者比に対して7.3%~9.2%、受験者比に対して12.7%~14.5%と狭き門です。

さらに受験者は、その多くが知識や実務経験豊富なエンジニアで構成されていることを考えると、いかに合格率が低い試験か、理解できるでしょう。

必要な勉強時間

プロジェクトマネージャ試験に必要な勉強時間は人それぞれではありますが、目安として独学ならば最低でも50時間は勉強時間を取りたいところです。

制度改定によりプロジェクトマネージャ試験のスキルレベルも5から4相当に下がったとはいえ、それでも合格率が決して高くない数値なのは先に述べたとおりです。とくに、午後IIと呼ばれる論述試験は約2時間で2,200文字以上の論文を求められるため、いくらプロジェクトマネージャとしての知識や実務経験があっても、試験に落ちてしまうことは往々にしてあります。

午後IIの論述試験対策を中心に、最低50時間、1日1時間でも勉強時間を確保するといいでしょう。

独学ではなくスクールに通う場合は、2か月~4か月でひととおりの勉強が終了します。独学では難しい、論述試験の対策も、具体的な指導を受けることができるため、お金や時間はかかりがちですが、独学での勉強に自信がない場合に有効と言えます。

PMP(Project Management Professional)について解説

会社から取得を頼まれることも多いPMP(Project Management Professional)は、どのような資格なのでしょうか。

ここでは、PMPについて解説します。

PMPとは

PMP(Project Management Professional)とは、アメリカの非営利団体PMIが主催している国際的な認定試験です。プロジェクトマネージャ試験には受験資格は存在しませんでしたが、PMP(Project Management Professional)には受験資格が存在するため、だれでも受けられる試験ではありません。

また、法的に守られる国家資格や国際資格ではなく、あくまでもPMIが独自に国際資格としてプロジェクトマネジメントの能力を証明しているにすぎない特徴があります。

試験の制限時間は4時間あり、その間に200問を解かねばならないため、集中力のみならず体調管理も必須の試験です。

受験資格

PMP(Project Management Professional)には受験資格があります。これは、最終学歴が高校卒(または相当の資格取得者)か大卒(または相当の資格取得者)であるかによっても、内容が変わってきます。

高校卒であれば、5年間のプロジェクトマネジメントや指揮監督の実務経験を7,500時間以上、大卒であれば3年間のプロジェクトマネジメントや指揮監督の実務経験を4,500時間以上と、大きな差が出てくるので、確認は必須です。
(実務経験は、それぞれ直近8年以内の実績)

さらに、35時間に及ぶ公式なプロジェクトマネジメント研修を受講せねばならず、上記条件を満たしていても、すぐに受験資格を満たすことはありません。

少なくとも、高校卒で実務経験が7,500時間以上、かつ公式なプロジェクトマネジメント研修修了という受験資格があるため、中学卒で高校や大学卒業相当の資格を取得していない場合、必然的に実務経験があろうとも、受験資格を満たさなくなってしまいます。

合格率、難易度

PMP(Project Management Professional)の合格率は非公開ですが、マークシート200問中25問のダミー問題をのぞいた問題で61%以上の正答であれば、合格することができます。

マークシート方式の試験のみということもあり、プロジェクトマネジメントへの取り組みをしっかりと行ってきていれば、さほど難しくない試験というのがわかります。試験自体の難易度はプロジェクトマネージャ試験と比べると易しいですが、それも明確な受験資格があるからこそであり、仮に受験資格が試験の難易度は変わらずとも撤廃されれば、難易度が高いといわれる試験になってしまうでしょう。

必要な勉強時間

PMP(Project Management Professional)試験に必要な勉強時間は、100時間はほしいところです。また、受験資格で必須となる、35時間に及ぶ公式なプロジェクトマネジメント研修を修了することも鑑みる必要があるため、150時間~200時間程度を最低限必要な時間として見込んでおくとよいでしょう。

とくに、プロジェクトマネジメント経験が薄く、プロジェクト業務を指揮監督する立場での実務経験で要件を満たしているのであれば、PMPへの理解をより深めねばならないため、勉強時間をより多く必要とする傾向にあります。

PM資格の保有はキャリアアップにおいて有利に働く

プロジェクトマネージャ(PM)資格の保有は、受験資格も存在せず、今すぐ必要とせずとも勉強して資格さえ取得しておけば、国家資格取得者として扱われます。そのため、キャリアアップにおいて有利に働くことは間違いなく、持っていて損はない資格のひとつと言えるでしょう。

ですが、PM資格の合格率は低いため、独学で行き詰まるのであれば、専用の通信制スクールを受講することも考えると、明るい未来が見えてくることでしょう。

Posted by HondaToru