プロジェクトマネジメントに役立つ書籍10選!PM必読本のポイントを解説

2019年9月25日

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初心者がプロジェクトマネージャーとしてプロジェクトを任され、プロジェクトマネジメントをしていくためには、エンジニアを管理するスキルも必要ですが、マネージャーとしての知識も重要です。

今回は、PM必読とも言える、プロジェクトマネジメントに役立つ書籍を10冊紹介するとともに、ビジネス書の読み方のポイントを解説します。

ビジネス書の読み方のポイント

ビジネス書は多くのものが分厚く小難しく書かれており、読む気が薄れてしまうこともありますが、ビジネス書の読み方のポイントさえ押さえていれば、必要な情報が頭の中に入りやすくなります。

ここでは、ビジネス書を読む際のポイントを解説します。

必要な部分を中心に読む

ビジネス書は、小説のように1ページ目から最後のページまで全部読んでしまうと非効率であるため、必要な部分をじっくり読むようにするのがポイントです。

例えば、紙の新聞を読んでいても、各種ニュースのサイトを開いていても、すべての記事を隅々まで読み込み、情報を得ている方は少ないでしょう。それと同じことが言えます。新聞やニュースサイトでも、自分に必要な情報からじっくり読み、あまり興味のない情報は読み飛ばしたり流し読みしたり、内容を理解していないこともあるでしょう。

効率的にビジネス書を読むときにも、自分に必要な情報からじっくりと読むようにし、必要な情報の中で意味がわからない箇所を残さない読み方がポイントなのです。

読み直しをする

ビジネス書は、時間をおいて読み直しをすると、以前は発見できなかった要点や理論が見つかることもあります。そのため、読み直しをすることもポイントのひとつです。

仮に、著者が伝えたかったことを1回ですべて理解できるのならば読み直しの効果は薄れますが、ビジネス書を手に取るということは、自分にない知識や情報を得たり、また別の人間の意見を採り入れたりするために使うことになるでしょう。ということは、1回読んだだけでは、著者が本当に伝えたかったことを、全部理解できないことも多いのです。

プロジェクトマネージャーとして、プロジェクトの管理をしたこともなければ、プロジェクト参加の実践経験も未熟な初心者であればあるほど、同じプロジェクトマネジメント関連のビジネス書を手に取っても、実践経験が増えないと実感が湧かず、のちに読み返す効果がさらに高まることもあります。

もちろん、プロジェクトマネージャーとしての実務経験があっても、読み直しの効果は出てくるので、1度読み終わったらもう読まないという習慣にはせず、通勤中や帰宅してからの数十分であろうとも、読書の習慣をつけるといいでしょう。

並行して読み進める

ビジネス書に限らず、参考書や小説を読んでいると、1冊が終わるまでほかの本に手を出さないケースもあります。ですが、パラレル読みと呼ばれる、関連した複数の本を並行して読み進める方法を採れば、より客観的な意見を並行して収集できるため、ビジネス書を読む際には重要なポイントです。

仮に、あなたがプロジェクトマネジメントをするにあたり「上司と部下とのコミュニケーション」に不安を抱いていたとき、著者Aの本では「部下は褒めて伸ばすことが大切」と書かれているのに対して、著者Bの本では「部下の失態は怒ることが大切」と書かれているかもしれません。

この例では対極的な意見ですが、確かにどちらも正しいことを言っています。褒める行為で部下もやる気になりコミュニケーションは円滑になりますし、失態を怒る行為も上司として当然の責務であり、必要なコミュニケーションのひとつです。

もし、どちらか片方の意見にしか目を通さず、理解したつもりになっていると、広い視野で物事を判断することができなくなってしまいます。それを避けるためにも、関連したビジネス書は、並行して読み進めるのがポイントです。

プロジェクトマネジメントに役立つおすすめ本10選

プロジェクトマネジメントを進めるにあたり、実践での経験も大切ですが、知識を身につけていればよりスムーズなプロジェクト進行が望めます。

ここからは、初心者や読書習慣がない方でも読みやすい、プロジェクトマネジメントに役立つおすすめの本を10冊紹介します。

人月の神話

IT業界でよく使用される「人月」という開発コストですが、1975年の初版発売時から「意味をなさない」と指摘しているのが、本書です。

仮に「人月」という単位が完全でありシステム開発が可能なのであれば、100人月のプロジェクトであれば1人でやれば100か月かかるところ、100人でやれば1か月で終わる計算になるはずです。ですが、そのようなことは起こり得ない、とインターネットやパソコンが一般家庭に普及するよりもはるか昔に提唱していました。

改訂され追記された項目もありますが、情報は古くなっているように思えます。ですが、昨今の事情にもマッチしており、IT業界のシステム開発がいかに大変で、人月という単位だけでは語ることができないのか、理解できる内容になっているでしょう。

プロジェクトマネジメントの基本 この1冊ですべてわかる

プロジェクトマネジメントの基本を1冊でひととおり学びたいのであれば、手に取りたいのが本書です。

具体的に教科書のように書かれているため、初心者でも学びやすいのが特徴です。逆に、プロジェクトマネジメントをある程度理解していると、もの足りなく感じてしまうかもしれません。

とくに、実践でつまずきやすいポイントの記載が少ないため、本書は教科書として扱い、別途プロジェクトマネジメントでつまずきやすいポイントを学習すると効率がいいでしょう。

担当になったら知っておきたい「プロジェクトマネジメント」実践講座

プロジェクトマネジメント初心者にわかりやすく、先の書籍よりもやや実践的な部分にまで触れられているのが本書です。

『担当になったら知っておきたい』というタイトルのとおり、プロジェクトマネジメントをするにあたり、最低限押さえておくポイントがわかりやすく解説されており、初心者におすすめのビジネス書になっています。

ケーススタディがあるため、「プロジェクトマネジメントの基本 この1冊ですべてわかる」と併用すると、効率アップが望めるでしょう。

マンガでわかるプロジェクトマネジメント

読書の習慣がなく、文字ばかりのビジネス書は苦手という方におすすめなのが本書です。

マンガでプロジェクトマネジメントとPMBOKの基本や手法が解説されているため、「小説は苦手だけどマンガなら読める」という方ならば、ビジネス書のひとつとして使い勝手が良くなっています。

基本的な情報がマンガになっているため、読書の習慣がついたら、ほかのビジネス書と一緒に読み進めると、理解は深まるはずです。

外資系コンサルが教えるプロジェクトマネジメント

ここまでに紹介した書籍と一線を画すのが本書。

プロジェクトマネジメントの本として読みやすい言葉で書かれているのはもちろんなのですが、一番違うポイントは、「リーダーとしての立ち振る舞い」にも重点を置いて書かれている点です。

プロジェクトマネジメントだけでなく、他業種でも役に立つ内容であるため、今すぐプロジェクトマネージャーを目指さない方でも、上に立つ者として読んでおいて損はない一冊です。

世界一わかりやすいプロジェクトマネジメント 第4版

PMBOKの第5版にも完全対応しており、プロジェクトマネジメントの入門書として初心者にもおすすめなのが本書です。

とくにおすすめのポイントは、専門用語に解説がなされている点です。ほかの書籍だと、専門用語が急に出てきて、別途調べねば理解できないことも多いですが、本書では用語を丁寧に解説しているため、時間の節約にもなります。

初心者必携の一冊といっても良いでしょう。

はじめてのプロジェクトマネジメント

プロジェクトを進める上で大切なことが書かれているのが本書です。

初心者におすすめで、プロジェクトマネージャーとしてプロジェクトを進めるにあたり、時系列ではどう考えればよいのか、またエンジニアとはどう接するべきなのか、つまずきやすいポイントをチェックしやすくなっています。

また時系列順に書かれていることで、現在プロジェクトマネジメントを進行中でも、現段階で何に気をつけるべきなのか、把握がしやすくなっているでしょう。

ピープルウエア 第3版

1987年の初版から改訂の第3版が発売されていますが、いまだに読み継がれているのが本書です。

現場で問題点として、上司とエンジニアの認識のズレや解決策にも触れられているため、プロジェクトマネジメントを行うにあたり、計画立案や問題解決の糸口を見いだしやすくなります。

プロジェクトマネジメントを目指す方だけでなく、現在は営業職である方にもメリットある内容になっているため、手に取ってみてはいかがでしょう。

ソフトウェア見積り 人月の暗黙知を解き明かす

プロジェクトマネジメントの中でも重要度の高い、見積もりに対する見解を述べているのが本書です。

現在はエンジニアでも、プロジェクトマネジメントに興味があれば、見積もりがどれほど大切なのか、また難しい事柄なのか、理解しておくといいでしょう。また、人月単価への見解が述べられているのはもちろん、まず思いどおりに行くことがないプロジェクトの見積もりは「多すぎる見積もりがいいのか、反対に少なすぎるギリギリの見積もりがいいのか」といった考え方も学ぶことができる一冊です。

クリティカルチェーン―なぜ、プロジェクトは予定どおりに進まないのか?

仕事のやり方は狭い視野でなく広い視野で見なさい、また深く考えてプロジェクトを進めましょう、というのが本書です。

プロジェクトには現在のやり方以外にも、広い視野を持てば、もっと業務効率が上がったり、単価を下げることができ受注が増えたり、たった1つしか実践で通用する方法がない、ということはありません。

なぜプロジェクトは予定どおりに進まないのか、プロジェクトの進め方に問題があるのか、それともプロジェクトの計画にムリがあるのかなど、プロジェクトマネジメントを行うにあたり考える力を養うことができるでしょう。

本でつけた知識を実務に活かそう

本で身につけた知識も、知っているだけでは意味がありません。独断で実行できないことももちろんありますが、できうるかぎりの知識で実務に生かせるのが、ビジネス書の役割でもあります。

そのためには、1回読んだだけでは終わらせず、繰り返し読むこと、また読書の習慣をつけてビジネス書自体を抵抗なく読めるようにしておくことも大切です。

おすすめした本も1冊だけでなく、関連する項目を抽出し、あなたにとって読みやすい本を並行してパラレル読みできると、さらに効率的になるでしょう。

Posted by HondaToru