大手SIerについて分類ごとに解説!SIer就職面接・SAP転職のポイントとは?

2019年9月20日

SIerの仕事内容

Slerとは、システムインテグレーター(System Integrator)の略称です。Slerの仕事内容は、クライアントから要求を受け、システム構築を企画から運用まで一貫して対応し提供することです。

具体的に、Slerが行うシステム構築までの工程は、次の流れになります。

  • 企画・戦略の立案
  • 要件定義
  • 設計
  • 開発
  • テスト
  • 納品
  • 運用・保守

このようにSlerは、システム構築における上流工程である、企画・戦略立案の提示から担います。

そのため、クライアントの業務を理解し、問題点や悩みを引き出すためのコミュニケーション能力が求められます。

また、その後の工程である「設計・開発・運用」も一貫して進めるため、幅広い知識も必要です。

Slerは、企業の設立経緯や対応する仕事分野などから、大きく5つの系統に分けられます。

Slerの5系統

  • ユーザー系
  • メーカー系
  • 独立系
  • コンサルタント系
  • 外資系

次に、これら5つの系統について解説します。

大手SIerを分類別に解説

Slerは、大きく5つの系統に分けられます。Slerの中でも、経営規模が大きく生産性の高いものを、大手Slerと呼びます。ここでは、大手Slerについて、5つの系統に分けて解説します。

ユーザー系大手SIer

ユーザー系大手Slerとは、大手企業の情報システム部門から独立した企業です。

ユーザー系大手Slerの特徴は、大手企業の一部門としてシステム開発を担ってきたノウハウを活かすことで、さまざまな案件に対応できることです。

具体的な仕事内容は、分社した親会社からの仕事を請け負う他、他社からの仕事も積極的に受注します。

業種を問わずさまざまな分野から請け負う傾向があり、多くの経験や知識が蓄積されていくことが強みです。

ユーザー系の大手Slerの平均年収は、600~1,000万円台であり、高い水準です具体的に、ユーザー系の大手Slerの主な企業とその平均年収は次の通りです。

  • 野村総合研究所        1,122万円
  • 電通国際情報サービス     972万円
  • 新日鉄住金ソリューションズ  814万円
  • 伊藤忠テクノソリューションズ 765万円
  • 日本総合研究所        800~850万円

メーカー系大手SIer

メーカー系大手Slerとは、コンピュータを中心としたハードウェアを生産する製造メーカーの、情報システム部門やソフトウェア部門が分立し、設立された企業です。

メーカー系大手Slerは、システム構築を進めるうえで商流上位に位置することが多く、ITゼネコンを構成する企業と言われることもあります。

具体的な仕事内容は、ユーザー系と同じく分社した親会社からの仕事を請け負う他、他社からの仕事にも積極的に受注します。

業種を問わずさまざまな分野から請け負う傾向があり、多くの経験や知識が蓄積されていくことが強みです。

具体的に、メーカー系大手Slerの主な企業とその平均年収は次の通りです。

  • 東芝ソリューション    806万円
  • 富士通マーケティング   731万円
  • 日立システムズ      711万円
  • NECシステムテクノロジー 682万円

独立系大手SIer

独立系大手Slerは、親会社がなく独自資本によって設立された、システム開発を専門とする企業です。

独立系大手Slerの仕事内容は、主にSl企業やメーカーからの発注を請け負うものです。

独立系大手Slerの最大の強みは、親会社がないということです。このため、親会社との”しがらみ”がなく、独自のシステム開発で自由に進められ、クライアントの要求に沿った、優位性の高いサービスが提供できます。

具体的に、独立系大手Slerの主な企業とその平均年収は次の通りです。

  • 大塚商会   812万円
  • NTTデータ 795万円
  • オービック 795万円
  • 内田洋行  663万円

コンサルタント系大手SIer

コンサルタント系の大手Slerは、クライアントの業務を理解し、経営戦略に合ったシステム構築を提案する企業です。

具体的な提案内容は、コスト削減に繋るシステム構築の提案などです。コンサルタント系大手Slerは、他の系統に比べクライアントを納得させる提案力が求められます。

外資系大手SIer

外資系大手Slerは、海外企業の資本で設立された企業です。外資系大手Slerの仕事内容は主に国際的な業務で、世界中のクライアントからの案件を進めます。

このような業務体系から、多くの企業がグローバル展開をしていく傾向があります。外資系大手Slerの主な企業とその平均年収は次の通りです。

  • 日本オラクル 1,040万円

新卒向け:SIer就職面接でのポイント

新卒からSlerへの入社を希望されている場合は、就職面接で伝えるべきポイントが2つあります。

  • コミュニケーション能力をアピールする
  • タフな人材であることをアピールする

コミュニケーション能力をアピールする

Slerの就職面接では、コミュニケーション能力のアピールが大切です。

なぜならSlerでは、システム構築をしていくうえで、クライアントの業務を理解し、抱える問題や悩みを確実に引き出していくためのコミュニケーション能力が求められるからです。

また、大手Slerでは大規模な案件に就くことが多く、コンサルタントやプロジェクトマネージャーのような、より責任ある立場に就ける人材も求められます。

今現在の時点で知識や経験がなくとも、クライアントとのコミュニケーション力が高くなるであろう人材の方が評価されるため、面接時のコミュニケーション能力のアピールは大切です。

技術をキャッチアップする能力をアピールする

Slerの就職面接においてのもう1つのポイントは、技術力の有無です。もし、先方の期待する技術がなかったとしても、技術をすみやかにキャッチアップ(理解)し、応用できる能力が求められます。

Slerでの業務は、どんな難題な案件に対しても、今までの知識や経験をフルに活かして乗り越えていけるタフな人材が求められます。肉体的や精神的なタフさだけでなく、問題解決能力におけるタフさが必要ということです。

難題にぶつかっても、諦めずに取り組める人材であるとアピールすることが大切です。

中途向け:SIer転職で注目はSAP人材!キャリアチェンジのポイント

Sler転職として注目されているものが、SAP人材です。SAPとは、基幹業務を総合管理するためのシステムパッケージを提供している企業のことです。

では、なぜ今SAP人材が急激に必要とされているのか、詳しく解説します。

SAP R/3サポート終了 SAP人材のニーズが急騰

Sler転職の1つに、SAPに関する転職が注目されています。なぜなら、2025年にSAP R/3サポートが終了し、それに伴いSAP人材のニーズが急騰するとされているからです。

具体的に、SAP R/3から新たなバージョンである、SAP S/4HANAシステムに変化します。SAP S/4HANAは、従来のSAP R/3から移行させるにも単純なバージョンアップ作業という訳にはいかず、ほぼ新規導入と変わらないコストや工数が必要とされています。

一部では、新たなバージョンではなく、従来の機能を用いた別商品であるとも言われています。また、現状SAPは、日本でも2,000社を越える企業が導入しており、多くの企業がS/4HANA移行プロジェクトを必要としていきます。

このような状況の中、今後SAP人材を求めるニーズは一層高まるとされ、Sler転職の1つとして、注目されています。

SAP人材の年収

Sler転職で注目されているSAP人材の年収について解説します。SAP人材によるおおよその年収モデルは次の通りです。

  • プロジェクトマネージャー  800~1,200万円
  • シニアコンサルタント    700~800万円
  • シニアマネージャー    1,300~2,700万円
  • パートナーコンサルタント 2,800~4,000万円以上

SIer業界への就職は自分にあった企業を選ぶことが重要

Sler業界への就職は、自分にあった企業を選ぶことが重要です。

なぜなら、Sler業界はさまざまな種類があり、それぞれ携わる分野が変わってくるため、職務内容や環境等も大きく異なってくるからです。

そのため、数あるSler企業の中でも自分が興味のもてる分野や、自分にあった企業を選ぶことが大切です。

それが、就職した際に自分を成長させ、十分な力を発揮することに繋っていきます。

Posted by HondaToru