徹底比較!おすすめERPパッケージ12選|ERP選定のポイントについて解説

2019年10月17日

ERPについて解説

ERPとは「Enterprise Resource Planning」の略語で、「ヒト・モノ・カネ」の経営資源を管理し、見やすく活用するためのシステムです。

たとえば、「ヒトとカネ」の情報として、労務状況をアナログの出退勤簿で管理し、給料日前にデジタル化して処理することにしている場合、デジタル化する手間もかかり、アナログ管理時やデジタル化する際にミスが生じる可能性も高まり、非効率的になってしまいます。ですが、ERPを使えば、出退勤をデジタルデータとして管理し、連携して給与計算をさせることも可能であるため、業務効率化がなされるメリットがあります。

業務効率化だけではありません。最初から労務状況をデジタルで扱いERPが自動で給与処理できるため、ヒューマンエラーが発生しにくいのもメリットです。

そしてERPの目玉機能とも言えるのが、データの一元管理です。一元管理されたデータは、リアルタイムで可視化することもできるため、今までは別々のシステムで利用していたものも、ERPに任せておけば、管理が楽になるだけでなく、管理者が全体の状況を確認できます。

ERPを選ぶときの3つのポイント

ERPを選ぶ際は、次の3つポイントを押さえなければなりません。

  • オンプレミス型とクラウド型どちらにするか
  • 導入の目的は明確か
  • 総合的なコストはいくらか

まず、ERPにはオンプレミス型とクラウド型が存在します。オンプレミス型は、自社でサーバーやデータセンターを持って運用するERPであり、クラウド型は他社のサーバーを借りて運用するERPです。どちらにもメリットとデメリットが存在します。たとえば、オンプレミス型は強固なセキュリティーをほこりますが、クラウド型に比べ導入コストがかかります。一長一短であるため、自社に合わせてどちらのシステムを利用するか検討するのが第一歩です。

また、ERPの導入目的を明確にする必要もあります。ERPは、導入しただけで業務効率化できるシステムではありません。導入して使いこなさなければ、業務効率化するどころか、コストだけがかかってしまいます。ERPの導入目的を明確にし、「どの製品をどうやって使うのか」に目を向ける必要があります。

そしてERPには、導入のコストだけでなく運用するためのコストも必要です。新規でオンプレミス型のERPを導入するのであれば、自社サーバーも用意する必要があり、サーバーの導入費用もERPパッケージとは別にかかります。

また、メンテナンスや情報を管理する人材も必要になるため、導入後もコストはかかります。クラウド型のERPは導入コストこそ安いですが、毎月利用料金がかかり、導入後のコストはオンプレミス型より高くなるので、導入後のコスト計算も忘れてはなりません。

人気のおすすめERPパッケージ12選

ERPの中でも、日本のみならず世界的に有名なものも存在しています。中でも、人気がありおすすめできるERPパッケージが、次の12製品です。

  • SAP S/4HANA Cloud
  • NetSuite
  • Oracle ERP Cloud
  • Microsoft Dynamics 365
  • odoo
  • IFS Applications
  • Workday
  • OBIC7
  • SAP Business One
  • ZAC Enterprise
  • Plaza-i
  • CAM MACS

この中でも特におすすめできるものを中心に解説します。

まずERPの中でも鉄板的な存在なのが、SAP S/4HANA Cloudです。これは、世界的にも有名なSAP社が開発したERP製品で、SAP ERPが持っていた2025年問題にも対応済みである製品になっています。以前SAP社が開発していたERP製品を使っていると、2025年にサポート終了期限が来てしまうため、乗り換えを余儀なくされます。

昨今の事情だと、Windows 7とWindows 10のような関係です。2025年以降も昔の製品は使い続けられますが、セキュリティーホールが見つかってもパッチも何も配信されないため、情報を扱うERP製品としては致命的とも言える欠陥を抱え込むことにもなります。そこで登場したのがSAP S/4HANA Cloudですが、今まで使っていたシステムすべてを移行できないのがやや残念なポイントです。

ですが、初めてERPを導入する企業にとっては、導入が非常にスムーズで、動作検証や運用開始までサポートできる事業者や情報も多いため、ERPに詳しい人材があまりいなくても導入の委託をしやすいERPパッケージになっています。

次にOracle ERP Cloudですが、SAP S/4HANA Cloud同様、世界的に有名なOracle社が開発しているERPです。導入数で言えばSAP社のERPより劣ってしまいますが、OracleはIT分野で幅広く活躍しており、Javaの開発も手がけているため、社名を聞いたことくらいはあるでしょう。できる分野にSAP S/4HANA Cloudと大きな差異はありませんが、Cloudと名のつくとおり、こちらもクラウド型のERPになっています。

そしてMicrosoft Dynamics 365は、あのMicrosoft社が開発しているERPです。データを一元管理でき、リアルタイムに可視化できるという点でERP製品となっていますが、特に得意としているのが、Microsoft Office 365との連携です。大半の企業で使われているOffice製品ですが、他社の製品よりも直感的に操作でき、かつ連携しやすくなっているのが特徴です。「Excelで給与や見積もりなどの計算をしている」といった場合に、非常におすすめできるERP製品に仕上がっています。基本的にはクラウド型ですが、オンプレミス型としても動作させることも可能なのが、セキュリティー対策としても優しいでしょう。

ほかにもクラウド型だけでなくオンプレミス型として動作するERPに、IFS Applicationsがあります。これは戦略的に重要な「ヒト・モノ・カネ・情報」の4点を重点的に押さえているERPで、大企業でも小規模事業者でも利用できる柔軟なカスタマイズが魅力になっています。

またERPだけでなく、EPM・EAM・ESMにも標準対応しており、企業として自動化して任せておきたいことを多く搭載しているのも魅力です。オンプレミス型としても動作可能であるため、集積された情報を一切外部に漏らしたくない場合にも、威力を発揮することでしょう。

ERP製品のおすすめはいくつかありますが、それぞれ特徴が異なっており、得意とする分野も異なってきます。事業規模によっても、導入するとコストパフォーマンスの良いERPは変わってきますので、自社にはどのERPが合うのか、入念な検討をすることが大切です。

各製品の特徴を理解して、最適なERPを導入しよう

ERPの各製品には特徴があり、オンプレミス型かクラウド型かだけでも大きな違いがあります。クラウド型のERPが増えていますが、強固なセキュリティーが必要であれば、オンプレミス型一択です。しかし、導入コストが高いため大企業はともかく、中小企業ではためらわれる傾向なのが実情です。

そのためクラウド型のERPを使う場合、セキュリティー面を考慮し、信頼できる事業者とサーバー契約を結無ことに加え、情報の流出が仮に発生してしまった場合の取り決めまで確認してから導入するのが理想です。

最適なERPを導入し運用できれば、業務効率化が目に見えて実感しやすくなります。最適なERPを見つけるために、各製品の特徴理解から始めることが大切です。

Posted by nakao