今さら聞けない「ITコンサル会社」とは?ランキング仕事内容・必要な能力スキル・注目領域

2019年10月12日

ITコンサル会社とは

ITコンサル会社とは、IT分野で企画や計画を立て、仕事をもらった企業に貢献するコンサルティング業務をする会社のことです。

たとえば、「いま使っているプログラムを新しくして、業務を効率化したい」という企業に対し、どのような対策を講じればどれほどの効率化が図れるのか、アプローチしていくこともITコンサル会社の仕事です。当然、提案が採用されれば満足してもらえるプログラムを納品することになるので、プログラミングの知識も必要になります。

代表的なITコンサルタントの年収ランキング

ITコンサルタントとひと言で表していますが、コンサル企業にも種類が存在し、大きく分けると3つに分類されます。

  • コンサルティングファーム系(総合系)
  • ITコンサル系
  • シンクタンク系(総研系)

コンサルティングファーム系は総合系とも呼ばれる、なんでも屋なコンサル企業で、日本ではまだ規模は小さいですが、世界的にはトップクラスに位置しています。

ITコンサル系は、SAPも扱うより業務内容がITに寄っているコンサル企業で、日本にも多くの企業があります。幅広い業務を手がけるコンサルティングファーム系より業務内容は狭いですが、システム構築を主とするIT寄りの業務に強い傾向にあります。

そしてシンクタンク系は総研系とも呼ばれており、リサーチ業務にも積極的なコンサル企業です。一般企業より官公庁から仕事をもらうことが多く、リサーチ業務の性質上、大学院卒生が積極的に採用される分類の企業です。

キャリコネによると、気になる年収ランキングは、1位が850万円でITコンサル系のアクセンチュア、続いて2位に844万円でコンサルティングファーム系のデロイトトーマツコンサルティング、3位にも807万円でコンサルティングファーム系のプライスウォーターハウスクーパースが並び、外資系企業が目立つ状況です。4位にようやくシンクタンク系の野村総合研究所が804万円で入る状況ですが、年収800万円オーバーの接戦状態のため、順位の入れ代わりが激しい部分でしょう。

ITコンサルタント独立後の年収相場

キャリアナビによると、ITコンサルタントとして独立した場合、年収の相場はおよそ800万円~1,500万円です。

ただし独立した以上、それ相応のリスクはつきまといます。まず、独立したら企画からアフターフォローまで、すべてを自身で管理する必要があります。仕事を取ってきてくれる上司や同僚もいないため、最悪無収入になってしまう可能性すらあります。ほかにも、独立直後は特に、企業名から信頼できるITコンサルタントか相手企業が判断しにくいため、依頼が取りにくかったり、受注できても単価が安かったりする傾向があります。

ただ、サラリーマンとして働いていれば、企業へのマージン分として取られる利益がそのまま自分の収入へとつながります。そのため、ITコンサルタントとして独立すると、サラリーマンとしてITコンサルタントとして働いていたころと同等の仕事を受注していれば、年収は高くなる傾向になります。

ITコンサルタントの年収が高い本当の理由

ITコンサルタントの年収が高い本当の理由は、次の2点に集約されるでしょう。

  • 頭と時間を使って答えを導き出す必要がある
  • コンサルタントには絶対的な正答がない

ITコンサルタントは、非常に頭を使う仕事です。プログラミング能力やコミュニケーション能力も必要不可欠ですが、企画や計画を立て、提案を採用してもらうために、依頼主を納得させるだけのスピーチや資料作成をする必要があります。

また、コンサルタント業に「1+1=2」のような絶対的な正答はなく、依頼主により正答は変わります。依頼主が十分に納得すれば正答ですが、外注のSEに任せたときと同じように「ただ言われたとおり動くだけ」のプログラムだと不満が残ります。頭と時間を使い「満足してもらえるプログラム」を、企画・計画から納品まで一貫して考え、物事を多数の側面から見る力が必要なので、年収は高く設定されています。

ITコンサルタントの仕事内容

ITコンサルタントの仕事内容は、主に次の3つに分類されます。

  • 新しい技術を取り入れた企画や戦略提案
  • CRM/ERP/SCMの導入
  • システムの開発設計やテスト

特にITコンサルタントが担う仕事として目立つのが、新しい技術を取り入れた企画や戦略提案でしょう。たとえば、Python 2で開発されたプログラムに対し、「Python 3に変更して、長期運用しやすく慣れ親しんだPythonで保守管理できるシステムはどうか」といった企画や戦略を立て、依頼を獲得することです。これは、SEの業務には含まれない、ITコンサルタントならではの業務です。

また、システムの開発設計や導入テストもITコンサルタントが担う仕事です。どのような企画や戦略を立てて、採用してもらい、実際に使ってもらった際の満足度はどうなのか、というところまで反映するのがITコンサルタントです。

ITコンサルタントに必要な能力・スキル

ITコンサルタントには、次のような能力やスキルが必要です。

  • 幅広いITの知識
  • コミュニケーションスキル
  • 経営の知識
  • 顧客志向の判断能力
  • 問題解決能力
  • 体力と精神力

ITコンサルタントとして働く際に、コミュニケーションを通じて顧客が本当に求めている、顧客志向の判断が大切です。顧客志向を追求していくと、問題点も発覚しやすくなります。当然、プログラミングを含め、幅広いITの知識がなければ業務遂行はできません。

そして、これらを担当していると、ときにはなかなか問題解決にいたらず納期が迫り、体力的にも精神的にも追い詰められることもあります。そのようなときにも耐えられる体力と精神力も兼ね備えていないと、ITコンサルタントとして働くには課題を残してしまうことになるでしょう。

ITコンサルタントになる方法

ITコンサルタントになる方法はいくつもあります。

先に述べたとおり、サラリーマンから独立してITコンサルタントになるのはもちろん、異業種からでも新卒であっても、ITコンサルタントになることは可能です。たとえば、大学新卒でITコンサルタントになる方法として、大学時代にプログラミングの知識はもちろん、コンサルタント業の講義を受けることで、戦力になりやすい人材と判断されればそれだけ採用率も高くなります。

異業種で働いていても諦めることはありません。働いていれば何かしらの問題には直面します。その問題を解決していく能力を鍛え上げれば、ITコンサルタントで必要となる問題解決能力に役立ちます。若いうちからコンサルタントの精神をたたき込んでおくに越したことはありませんが、能力さえ高めれば30代や40代でも十分にITコンサルタントになれる可能性は残されています。ですが、若手を育てるという精神から、年齢が上がるにつれてITコンサルタントへの転職が困難になるため、同業他社でないかぎり、若いうちからITコンサルタントを目指したほうがいいでしょう。

所持していると就職に有利になる資格

ITコンサルタントになるにあたり、所持していると有利になる資格があります。

  • ITコーディネーター
  • ITストラテジスト
  • プロジェクトマネージャー試験
  • 中小企業診断士

ITコンサルタントになるにあたり、これら4つの資格があると有利です。

ITコーディネーターは合格率約50%と高めですが、ITと経営に精通していることを証明する資格です。そして、ITストラテジストは合格率約10%と低いうえ、ITスキルや基本的な戦略提案ができることを証明する資格です。これだけでも採用する側から見れば、印象は違います。

また、プロジェクトマネージャー試験は合格率が10%以下の難関試験で、プロジェクト遂行にあたり必要な「計画・管理・運営」の能力を証明できる資格です。そして中小企業診断士は国家資格なうえ、コンサルタント業に長けていることを証明できる資格です。資格は持っていれば第三者機関から信頼、認定されている証拠になるため、ITやコンサルタントにかかわる資格を保持していて不利になることはありません。

ITコンサルタントで注目の領域はERP

昨今話題に出ることも多いERPも、ITコンサルタントが導入するシステムのひとつです。たとえば、SAP ERPを導入して業務効率化させるのも、ITコンサルタントが顧客の要望に応じて選択肢に入れる分野です。

ERPの分野は、ほぼすべての企業において活躍するシステムであるうえ、ERPパッケージとして売られているため、継続して受注が見込めます。また、プログラミング言語と違い、全く違う性質を持つものへ変更せざるを得ない状況に陥ることも少ないです。プログラミング言語だと、流行り廃りもあるため、別の言語を次々に習得していかないと追いついていけませんが、ERPであればプログラミング言語ほどの勉強量は必要ありません。

これがITコンサルタントでERPが注目されている理由であり、ITコンサルタントとして仕事を受注し続けたいのであれば、踏み込むべき領域です。

Posted by Motus admin