ブエノスアイレス州、SAP導入で60億ドルの公共事業プロジェクト管理を実現

2019年10月23日

sapnews

アルゼンチン・ブエノスアイレス州はSAP S/4HANAを導入し、老朽化したインフラのシステム化を進めている。

導入の背景

ブエノスアイレス州は1700万人の人口を擁するアルゼンチン最大の州である。同州は、インフラの老朽化や資金不足といった課題を抱えており、道路の劣化や医療拠点の質の悪化などが問題となっていた。

2015年に発足した新政権ではインフラへの公的資金投資を重要優先課題としていた。ロベルト・ヒガンテ氏率いるインフラ・公共サービス省は、60億ドルをインフラへと投資したが、公共事業を予算内かつ期限内に確実に完了するためにはそれを支援する手法が必要であり、プロジェクト全体を監督する最新のアジャイルなシステムが求められていた。

そこで州政府は、世界各地の公共セクターでの経験を考慮し、今回のプロジェクトでSAPに支援を要請した。

同政府は現在、クラウド上でSAP S/4HANAモジュールを使用し、財務やプロジェクト管理、設備保守を行っている。また、上下水道、衛生、建築、住宅、エネルギー、農業などに関係する3,000件超のプロジェクトをSAP S/4HANAとSAP Cloud Platformで管理している。

SAP導入による効果

SAP導入により、以前は不透明であったインフラ投資や公共事業に関するデータがより詳細に可視化。プロセス全体を通じた主要指標の監督ができるようになることで、問題発生時の迅速な軌道修正が可能になった。

インフラ・公共サービス省で計画を担当するフロレンシア・バリア氏は、「コラボレーションを継続することで、州のデジタル変革を実現するとともに、さらに市民に寄り添った行政を提供していきたい」と語っている。

Posted by takebayashi